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■ ミラノにまたまたやってきたコレクションシーズン。以前もご説明したとおり、「ミラノコレクション」といわれるものは、春夏、秋冬の2回発表され、それをメンズ、レディスでそれぞれやるので年に計4回ある。つまり、単純に12÷4=3というわけにはいかないにしろ、大体3ヶ月に1回のペースでこの季節が巡ってくるわけである。そういうわけで、また巡ってきた今年のミラノレディスコレクションは2月16日から24日に開催、例によってファッションショーや展示会やイベントなどで、すでに2008-9年の秋冬のコレクションが発表された。
このコラムでもコレクションについてしつこく紹介し続けてきたのは、通常、この時期にファッション関係のイベントやショップオープンなどのビッグニュースがたくさんあるからなのだが、今回のコレクションシーズンに関してはイマイチ大きなネタが少なかった様子。この期間中にはお約束としてブランドブティックが続々ニューオープンするのだが、今年はそれもやや少なめ。その中で光を放ったのが、「アントニオ・マラス」と「ロジェ・ヴィヴィエ」のミラノ路面店のオープンだ。前者は「イッセイ・ミヤケ」のデザイナーも勤めるカリスマ的人気のデザイナーだが、彼の待望のオンリーショップが、サントスピリト通りに誕生した。以前このコラムでも紹介した「バレンシアガ」や「マローニ」のブティックができて最近ホットな通りだ。一方、後者は伝説的シューズブランドの復活で、日本にも最近上陸して話題になっているブランド。一流店目抜き通りであるモンテナポレオーレ通りとスピガ通りを結ぶサンタンドレア通りに誕生した。またリニューアルオープンではあるが、スピガ通りのトッズのブティックもやっと改装工事を終えて、この時期にお披露目。普段はコレクション中のプレス用プレゼンテーションを他の場所でやるところを、あえて今回はブティックで行った。 |
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| ■ 今年はコレクション時期にたくさん企画される、ファッションに絡めたアート関係のイベントもやや少なめで、イタリアファッション協会協賛のトラサルディ財団による「PETER FISCHLIとDEVID WEISSの回顧展」や、「女性のアート」展のイベントが行われていた程度。
なんとなくこれでは物足りないので、お口直しにもうひとつアートがらみの話題で、昨年12月にオープンした、ミラノ初のデザインミュージアムについて触れておこう。「ミラノトリエンナーレ」というデザインと建築関係の複合施設については、先日、東京の「汐留イタリア」でも「トリエンナーレTOKYO」なる展示が行われているようなのでご存知の方も多いと思うが、その「トリエンナーレ」のなかに「トリエンナーレ・デザインミュージアム」が誕生した。ミケーレ・デ・ルッキが設計を手がけた大きな吹き抜けを利用した印象的な作りは、まさにミュージアム自体がそのままデザインの極み。こけらおとしの会場デザインを映画監督のピーター・グリーナウエイが担当するなど、話題性も満載でオープン。先日ミラノでは「ブルーノ・ムラーニ」展が行われて大盛況だったことにも見られるように、人々は工業デザインをアートとして楽しんでいる。このような形で、イタリアンデザインを常設で閲覧できるミュージアムができたというのは、デザインキャピタル・ミラノにとって、実に大きな意味をもつものといえるだろう。 |
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